【2022年】大学生向け/サステナブルな就活マニュアル

この記事は就活中、またはこれから就活を迎える大学生向けの記事となっています。

こんな悩みのある方にオススメ

□ サステナビリティや環境をテーマにした就活方法を知りたい。
□ サステナビリティをテーマにした就活の体験談を知りたい。

サステナブルや環境の業界全体や、どんな仕事があるか、概要が知りたい方は、まず先に下記の記事をご覧ください。

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サステナブルな仕事選びはZ世代のスタンダード

学生向け就活イベント大手の「学情」が行った2024年3月卒の大学生・大学院生を対象とした調査によると、「SDGs」の認知率は、96.2%。さらに全体の7割弱の学生が「企業がSDGsに取り組んでいることを知ると、志望度が上がる」と回答しているそうです。

自然災害をはじめ、さまざまな危機と隣り合わせで過ごして来たZ世代は「サステナビリティ・ネイティブ」と呼ばれ、Z世代にとってサステナビリティは意識が高い一部の人が知っているような概念ではなく、学校でも当然のようにサステナビリティが教えられ、社会課題を自分ごと捉え、深いレベルで考えて来た世代と言われています。

消費活動でも「価格の安さ」ではなく、地球環境や社会課題に対する意義や価値は何か、納得できるだけの意味を備えているかが大切という特徴が他の世代よりも高いことも特徴です。そんなZ世代が就職活動をするとなれば、仕事選びもサステナブルを意識するようになるのは至極当然な流れに思えますね。

そのような時代の流れを意識して、就職市場もここ数年変化が生まれています。環境やエシカル、SDGsなどサステナビリティをテーマとした就職イベントや情報サイトが立ち上がり、企業も自社のSDGs推進やサステナビリティ情報を積極的に発信するようになりました。

少し前(少なくとも管理人が学生だった2010年頃)は、グリーンジョブやサステナブルなビジネスの就職・転職情報は大変見つけ辛かったので、とてもうらやましい限りです。

一方で、情報が多い分、各社のSDGsやサステナビリティの取り組みの違いが分からなかったり、本気度や真偽を確認できない、という悩みも増えてきています。

本記事では、実際に環境やサステナビリティを専攻し、サステナブルを意識した就職活動を行った先輩社会人や現役学生の体験談も踏まえ、サステナブルな就職活動の始め方をマニュアル化してみました。サステナブルを意識した就活に取り組む全ての人にとって、貴重な参考意見となるはずです!

【大学生必見】サステナブルな就活マニュアル

就活3ステップ

①【基本】オファー型の大手サイトにまずは登録
②【応用】サステナブルやエシカルをテーマにした特化型サイトに登録
➂【発展】自分でビジネスをつくる起業にチャレンジしてみる

運営チーム内のZ世代2名(社会人、現役学生)の経験談を踏まえ、サステナブルな仕事と巡り合う就職活動マニュアルを、基本・応用・発展の3ステップでまとめています。

先輩や同期の学生が実際に就活の際に利用して「使える!」と思ったサービスだけを取り上げています。就活に初めて取り組む人は基本編から、既に取り組み始めている人は応用編からご覧いただいても問題ありません。

step1 【基本】オファー型の大手サイトに登録

オファー型就活は既に必須の就活ツール

就活はマイナビ、リクナビに登録したら終わり、と思っていませんか?なんと首都圏の学生は3人に1人がオファー型のサイトを利用しています。

気になる企業の採用サイトを見て、企業の開催するオンライン説明会に参加して、そのあと個別で交流(企業によってはここで試験有り)して、感触が良さそうなら面接に挑む、というのが、伝統的な大手ナビサイトを活用した就活でした。オンラインで多少短縮はされましたが、それでも面接、内定に辿り着くまで時間がかかる就活で、特に地方⇔首都圏と距離のある就活の人にとっては大きな負担となっていました。

オファー型就活とは、サイトのデータベースに自分自身の情報を入力し、それを見た企業の採用担当が学生にスカウトをしてくる就活スタイルです。学生と企業の立場が逆転していますね。

これにより、一回のコンタクトで得られる情報量・質・関係性が、従来型の就活スタイルと比較にならないほど変わります。企業としては採用ターゲットとならない学生の相手をする必要がなくなり、本当に欲しい学生と話したいので説明意欲も圧倒的に高くなります。学生にとっては企業側から声掛けがあったことで心理的に対等な立場で会えるので、どんどん突っ込んだ質問がしやすくなります。

単純ですが、自分に関心を持ってくれた企業とコンタクトを取った方が、情報量や交流の密度が圧倒的に高いことは言うまでもありませんね。

実際に就活をした先輩も、大手企業と手っ取り早くコンタクトが取れることや、配属や部署異動などサステナブルな仕事ができそうか面接前に聞けることなどから就活のメインツールとしていたという話を多く聞けました。

資格も特技もないけどオファーは来るの?

自分にはこれといったスキルや特技も資格もないから、企業から声はかからないのでは?と思う方もいると思います。結論から言えば、企業からの連絡は必ずあります!スキルや経験は全く気にする必要はなく、まず登録するところから始めてみてください!

登録してすぐ完璧なプロフィールが書ける人はいません。最初は大学や専攻などの基本的な情報や関心ごとについてだけでもかければ十分です。

サービスに登録すると、適性診断や自己PR添削などのツールを利用でき、何から始めたらよいかナビゲートしてくれます。その他にも面接対策などのお役立ち情報が配信されたり、学生同士が交流できるオンラインイベントなども開催されますので、それらのサービスを活用して記載できる事柄としての経験値を高めていきましょう。

サステナブルを意識した就活と相性が良い

サステナブルや社会課題をビジネスで解決しようとする企業の場合、学生の熱意や志向など単純にフィルタリングできない部分を重視しています。そのため、従来型の同じようなプロフィールではなく、もっと人柄や個性を見たいと採用側は考えています。

本気で持続可能な社会について考えているのか、独りよがりにならず、ビジネス的な視点を持ち合わせているのか、などです。その点、オファー型はプロフィールに記載できる内容が充実していて、企業にとっては大手のナビサイトよりも人柄を判断できる材料が多く、学生にとっては学歴などの基礎情報以外にアピールできる機会が多いためお互いにとってメリットが大きいのです。

サステナブルを事業の核とする企業は中小企業やベンチャー企業が多く、採用に無駄な費用をかけられません。数万社が利用するような大型ナビサイトでは、学生への露出機会が一気に減少してしまいます。そこで、効率重視でオファー型の就活サイトを選択する企業が増えてきています。

特に地方企業ではその傾向が顕著です。私のクライアントで地方の有名な環境ベンチャーさんも、従来型のナビサイトより、オファー型のサービスに完全に切り替えて全国の学生を採用しています。大手ナビサイトだけを利用している人では出会うことができない優良企業が増えてきているのです。

オファー型サイトのメリット

①無駄なプロセスがなくなりタイパ重視の就活ができる
②サステナブルに対する熱意や人柄が採用担当に伝わりやすい
➂優れた中小企業や地方企業と出会える可能性が高い

いかがでしょうか。オファー型のメリットが伝わったところで、どの会社のサービスが良いのか、取り扱い求人が多く、就活お役立ちのコンテンツも充実して評判の良いサービスはOfferBoxdodaキャンパスです。

OfferBox

オファー型就活と言えばOfferBoxです。業界でもトップの参加企業数があり、民間企業だけでなく経済産業省など官公庁も利用していることが特徴です。また、登録すると自由に利用できるオリジナルの適性検査は精度が高いと評判で、多くの先輩が自己分析に利用しています。

dodaキャンパス

OfferBox】と同時に利用したいサービスがdodaキャンパスです。OfferBoxに掲載企業規模は劣りますが、人材業界大手のパーソルと教育業界トップのベネッセが運営し、dodaキャンパスだけを利用している大手企業や優良企業も多数あります。また、登録すると添削のプロによる自己PR添削サービスを利用することができます。志望企業の面接前には必須のツールです。

サステナブルな就活を意識し始めたら、まず上記の2サイトOfferBoxdodaキャンパスに登録してみましょう。

step2 【応用】サステナブルやエシカルをテーマにした特化型サイトに登録

オファー型を使って就活にも慣れてきたけど、もっと自分にマッチするサステナブルな仕事や会社に出会いたい… そんなときは、特化型サイトを使ってみましょう。求人の取扱数は大手サイトと比較するとかなり見劣りしてしまいますが、厳選された求人とテーマに特化したサポートが受けられるので面接に臨む心強い味方となってくれます。

【アカリク】

【アカリク】は主に理系学生に特化した就職支援を行う企業として有名で、理系学生の就活必須ツールとも言えます。これまでに環境科学を専攻する多くの先輩が、【アカリク】を利用して大手メーカーの研究職やシンクタンク、コンサルティング会社への就職を実現しています。大手企業に限らず、農林水産やエネルギー・脱炭素分野で特徴的なベンチャー・スタートアップも紹介してくれます。研究職やコンサル職を目指すなら【アカリク】を絶対利用すべきサービスです!

➤修士・博士を採用したい再エネ、素材、バイオ領域の大手やベンチャーと出会える
➤カウンセラーが修士以上なので研究のPR方法など親身に対応してくれる

グリーンジョブのエコリク

グリーンジョブのエコリクは、環境ビジネスに専門特化した転職支援で歴史のある企業が運営しています。社会人だけでなく学生向けにもイベントや個別で環境コンサルタントへの就職支援を行っています。新卒で環境、ESGやサステナビリティで活躍するコンサル職を目指す方には心強いサイトです。

➤環境やESGをテーマにしたコンサルタント職の求人が豊富
➤カウンセラーがサステナビリティに詳しく業界の全体像が良く分かる

エシカル就活

エシカル就活は現役の大学生が中心となって立ち上がったエシカルをテーマにした新たな就活サイトとして注目を集めているサービスです。社会課題に取り組む企業を現役のZ世代の目線で選び抜き、紹介していることが他社にはない大きな違いです。

➤Z世代の学生が運営していてエシカルな視点で厳選された企業に出会える
➤エシカルな企業の担当者や内定者の話が聞けるセミナーが充実

【発展】自分でビジネスをつくる起業にチャレンジしてみる

最後に発展形として、企業への就職ではなく、自分自身でビジネスを立ち上げる『起業』という選択肢についてもご紹介しておきます。

起業にはビジネスパーソンとしての必要な経験、要素が全て詰まっていると言っても過言ではありません。それを学生のうちに経験しておくということは、就職を選択したとしても大きな財産になります。就活の自己PRで話せば確実に高評価です。

実は起業はサステナブルと関係性が深く、まだ解決策がないサステナブルな領域では新たなビジネスがどんどん立ち上がっています。日経新聞でも多くの学生起業家が紹介される時代です。2022年9月7日の日経新聞にもこんな記事が掲載されました。

1990年代半ば以降に生まれたZ世代の大学生が持続可能性を重視する社会の実現を目指し、起業する動きが広がってきた。従来の若手起業家と異なり、利益の確保だけでなく、社会貢献が動機になっているのが特徴だ。

日本経済新聞 学生「サステナ起業」の波 社会貢献企業をサイトで紹介-廃棄生地でポケットチーフ

Z世代はESGウオッシュなど見せかけの貢献に厳しい目を向けています。その結果、就職ではなく自分たちで誇れるビジネス、やりたいビジネスを立ち上げる、『起業』という選択に至るケースが増えているのはごく自然なことなのかもしれません。現在は起業を支援するサービスも多く生まれ一部のコネ伝手を持った大学や特別に優秀な学生だけの選択肢ではなくなりました。

社会人になってからの起業にはリスクがありますが、学生時代の起業はNoリスクです。支援団体も豊富でメリットばかりです。時間と熱意のある方は学生と言う立場を最大限活用して起業にチャレンジしてみてください。

ただ、起業を考えたときに、そもそも何から始めたらよいのか分からない、という悩みにまずぶち当たると思います。そんなときは大学生の企業に特化したサービスを使ってみましょう。その中でも支援実績豊富なサービスがWILLFUが運営する『企業の学校』です。

【WILLFU STARTUP ACADEMY】は、大学生が起業を学ぶビジネススクールです。半年間のプログラムで、起業への第一歩が踏み出せます。

ケーススタディ形式で事業開発に必須な経営スキルを学び、実践的な先輩起業家とのメンタリングを通じて、知識ゼロ・アイデア無しから、全員が事業を立ち上げます。

卒業生からは、学生時代で資金調達・事業売却に成功した起業家をはじめ、マッキンゼーなどの外資金融や大手コンサル、商社に内定するなど、就活面でも大いにプラスとなっています。サイバーエージェントリクルートなどの大手企業が協賛しているため、バックボーンも安心です。

【WILLFU STARTUP ACADEMY】はオンラインでの授業なので、全国どこからでも参加可能です。地方在住の方でも安心して参加することができます。

参加無料の説明会が定期的に行われていますので、就活を始めてみて、自分に合う企業がなかなか見つけられなかった人、もしくは就活をする際にビジネスのアイデアを閃いた人は【WILLFU STARTUP ACADEMY】を利用してみてください。

就活3ステップまとめ

①【基本】オファー型の大手サイトにまずは登録(OfferBoxdodaキャンパス
②【応用】サステナブルやエシカルをテーマにした特化型サイトに登録
➂【発展】自分でビジネスをつくる起業にチャレンジしてみる

以上、サステナブルな就活マニュアルでした。

Z世代の社会人と学生に聞く~サステナブルな就活体験談~

サステナブルインサイトでキャリア相談を行った学生と、社会人に協力してもらい、ご自身の就活体験についてお話しいただきました。上記のサステナブルな就活マニュアルに対する感想も聞いてみました。サステナブルや環境をテーマに専攻していたので皆さんの参考になるはずです!

社会人Sさん
社会人Sさん

社会人2年目 サステナビリティレポート制作会社勤務

学生Tさん
学生Tさん

私大2年リベラルアーツ学部 留学してサステナビリティを学びたい

社会人S
社会人S

私は今は大手広告会社のグループの制作・コンサルティングを行う会社で、企業の「情報開示」を支援する仕事をしています。サステナビリティレポート統合報告書などを企業は毎年定期的に発行するのですが、それらの構成、デザインや上流になれば社内での取組支援の提案などコンサルティングも行うような仕事です。

社会人S
社会人S

文系だったので自分の中に専門性みたいなものが無いと感じていたこともあって、早いうちから専門性が身に着けられるような仕事、それでいてサステナブルな分野、と決めて就活はしていました。マイナビやリクナビは結果的には一度も利用しませんでした。

2年生頃からオファー型OfferBox)(dodaキャンパスのものを中心に利用していて連絡もそれなりに来て、カジュアルな面談とかもしてくれたので企業を知る「場慣れ」には凄く良かったと思っています。オファー型のサービスで商社やメーカーで内定をもらいました。ただ、当然なんですけど最初は自分が希望する部署というわけではないので、なかなか自分が期待する専門性が身に付けられそうな仕事には巡り合えませんでした。

社会人S
社会人S

夏前くらいで就活的には後半戦だったんですけど、仕切り直しでもう一度始めてみようと思い利用したのがサステナブルに特化した新卒紹介のサービスで、今の会社を紹介してもらいました。

うちの会社は採用時期が業務繁忙期とどうしても重なるみたいで、一般的な応募型のサイトは一切使用せずに、専門的なエージェントにだけ依頼して学生を採用しているようで、そんな会社もあるんだと初めて知りました。筆記試験もあったのですが、紹介会社の方が過去の内定になった事例や参考になる情報を事前に教えてくれたのでとても心強かったです。

学生T
学生T

自分はまだ2年なのですが、オファー型の就活サイト(OfferBox)(dodaキャンパスへの登録は先輩や友人からも勧められて使っています。就活でも自己分析を皆さん必ずやると聞いているのですが、自己診断ツールも登録すると使えるようになるのでやってみて企業や職種選びの参考にしています。

あと自分は留学も考えているのですが、そんな曖昧な状態でも結構簡単に会って話を聞いてくれて、こちらとしては将来を考える参考になってとても助かるのですが、若干申し訳ない気もします。

社会人S
社会人S

そこは彼らも仕事だから全然気にしなくていいと思う。そもそも会う価値がないと思ったら最初から日程調整しないし。「もしかしたらウチに興味持って入社してくれるかも!」って期待されているんだからオファーサイトの特性を活用して積極的にコンタクト取っていいんじゃないかな。

学生T
学生T

そういうものなんですね。利用はしていませんが専門特化した就活サイトやサービスも興味があります。自分はメーカーで働いている父が購買や調達で海外のレアメタル環境破壊や人権侵害に繋がっているという話を聞いて、エシカルやサステナブルに凄く関心を持つようになりました。

実際に海外に留学して現場を見てメーカーに就職、という道筋を考えていたのですが、応用編にあるサイトを見て、環境コンサルタント農業のベンチャーなど全然今まで見ていなかったけどとても面白そうだなって興味が湧きました。

社会人S
社会人S

学生起業は自分は実際関わりませんでしたが、大学は割と起業を推奨するというか、そういうサークルも有り、同世代でも就職ではなく企業という選択をする同級生もいました。もちろん苦労も多そうですが、たまに会って話すとビジネスの経験値が高いと感じることもあるので、ノーリスクで学生のうちからチャレンジできるならメリットしかないように思います。

学生T
学生T

僕は授業で起業を想定した事業計画をつくるというものがあって、サプライチェーンのリスクをチェックするITツールみたいなサービスを提出してみたんですけど、経営のプロの先生からフィードバックをもらえるのはすごく勉強になりました。確かにただ就活するのとは違う色々な経験が得られそうで結果的に凄く成長できそうな感じがしますね。

学年は関係ない!今から情報収集に動き出そう!

サステナブルインサイトには、多くの大学生が就職相談にいらっしゃいます。そこで強く感じることは、就活年度に限らず、1,2年生でも既に多くの学生が自分のキャリアについて悩み、動き出しているということです。就活にスタート時期はなく、意識し始めたその時がスタートです。

当サイトには同世代のキャリア相談実例も掲載していますのでご自身の就職、転職活動のご参考になさってください。

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