8月16日 サステナブル経済ニュース「JR東海、最速ハイブリッド特急が出発 CO2排出3割減 他」

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JR東海、最速ハイブリッド特急が出発 CO2排出3割減

・JR東海は蓄電池とディーゼル発電を組み合わせたハイブリッド方式の新型車両「HC85系」の運行を始めた。約30年ぶりの新型車両は二酸化炭素(CO2)の排出量を抑えつつ、ハイブリッド車両として国内最高の時速120キロメートルを実現した。
・ブレーキなどで生まれる電気をためた蓄電池とあわせてモーターを動かす仕組み。走行時の静音性の高さなどを生かし、次世代の特急車両として活躍が期待されている。
・最も重要なカギを握ったのが蓄電池の新たな制御方式の開発と車両の機器配置で、様々な設備を小型化している。
・まず特急「ひだ」の車両として列車に投入し、今後は「南紀」でも使用する。2022年度中に58両を採用し、23年度にはさらに6両加える。
・JR東海は50年の排出量を「実質ゼロ」にする目標を掲げている。
(8/16 日経新聞)

鉄道のCO2排出量は、航空や乗用車と比較すると5分の1程度でもともと環境負荷の低い移動手段。唯一の石炭由来の電気を利用する課題を技術や燃料の開発でカバーしようとしている

小松マテーレ、環境配慮の染色技術 エコ素材5割目指す

・小松マテーレは省エネルギーかつ短時間で生地を染色できる新技術を開発し、量産体制に入った。
・糸の構造を分子レベルで変化させることで、染色時の染料使用量を従来比20%削減、二酸化炭素(CO2)排出量を同31.7%削減できる。
・今回開発したほかにも、タマネギの皮など天然成分を活用した染色や、水の使用量やCO2排出量を削減する加工技術など、環境に配慮したものづくりを推進している。
(8/16 日経新聞)

生き残りをかけて、アパレル・ファッション界でサステナブルな素材や製品の関心は急上昇。環境負荷だけでなくコストも抑えられる「競争力」のある技術や会社に注目。

➂愛媛大、昆虫飼料でマダイ養殖 持続可能漁業へ産学実証

・日本一の生産量を誇る愛媛県のマダイの養殖で、昆虫を飼料の原料として活用する実証実験が始まった。愛媛大学が地元の水産業者などと協力して実施し、2023年3月の出荷を予定する。
・昆虫を工場で量産して持続可能な資源として実用化し、大量の天然魚を原料として依存している養殖用の飼料の安定確保につなげる
。
・飼料全体の50%を占める魚粉のうち2割を昆虫で代替できる。昆虫を原料とした飼料で水産養殖する実証実験は世界初。
・実証実験に先駆けて3~5月に実施した水槽内での実験では、従来の飼料を与えたマダイよりも成長が早かった。魚のストレスを抑えたり免疫力を高めたりする効果も期待できる。
(8/15 日経新聞)

一匹の魚を食べるのに五匹の魚が必要なのが今の養殖産業。昆虫飼料は日本の養殖業が持続可能であるための有効手段となる。

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