【週間まとめ10/10~14】サステナブル経済ニュース「増える藻類のスタートアップ、金沢工業大学、SDGs教材人生ゲーム 学校に配布 他」

日経新聞やWEBメディアから、キャリアに役立つサステナブルな経済ニュースをまとめて解説付きでご紹介しています。Instagramでも動画で毎朝配信中です。通勤、通学前の朝の情報収集にお役立てください。

増える藻類のスタートアップ。万能の微細藻類が世界を変える

・スタートアップ企業は普通の海藻ではなく「微細藻類」に着目。微細藻類は単細胞生物で、淡水でも海水でも、明るいところでも暗いところでも培養できタンパク質含有量は大豆を上回る。大豆の栽培には森林伐採につながるがその心配もない。
微細藻類はすでにサプリメントや食品に利用されている。米トリトン・アルジー・イノベーションズは藻類を使ったマグロの代替魚肉を開発しており、1000万ドルを調達。藻類を使った代替エビを開発する米ニューウェーブ・フーズは2000万ドルを調達した。
(10/11 フィナンシャルタイムズ)
あおみ
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食べるだけでなく、肥料や医薬品、燃料市場向けに藻類を使った製品開発も積極的。既にあり環境汚染にもなるアオコを使った研究も行われている。

人権デューデリ、苦悩の企業 取引先の先の先に死角

・企業の社会的責任の範囲が広がるなか「ビジネスと人権」が事業活動で重みを増している。日本政府は「責任あるサプライチェーン等における人権尊重のためのガイドライン」を9月に策定し、強制労働や児童労働といった人権リスクへの企業の対応を本腰を入れて促しはじめた。ただ世界に広がるサプライチェーン(供給網)で抱えるリスクを正しく把握し、対処するのは容易ではない。
(10/12 日経新聞)
あおみ
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企業の人権対応に関し、海外では法制化が進んでいる一方で日本は罰則のない努力義務が多い。問題視される技能実習生制度も一例に過ぎない。

➂首都圏自治体、落書き対策が活発化 SDGsアートなど活用

・公共施設や民間建築、シャッターなどへの落書き対策に首都圏の自治体が新機軸を相次ぎ打ち出している。繁華街では無断で落書きが繰り返されるケースがあり、治安悪化も懸念されている。所有者に代わり落書きを消したり、アーティストや地域の子どもを巻き込み、SDGの各色で壁面を彩る活動や障害のある人らを巻き込むインクルーシブ・アートで彩る取り組みが進んでいる。
(10/13 日経新聞)
あおみ
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無地で塗り直すより子どもの絵やイラストが描いてある場合は落書きが減る事実は全国で証明。アートで治安対策、住みやすい街づくりに貢献。

④中国の排出ゼロ実現、最大2500兆円必要 世銀が報告書

・世界銀行は12日、中国についての気候変動・開発報告書を公表。2060年までにカーボンニュートラルを達成する公約を実現するには、電力と交通だけでも最大17兆ドル(約2500兆円)の追加投資が必要だと推計。太陽光・風力発電や電気自動車の普及活動などを提言した。30年までに太陽光と風力発電の発電容量を現在の目標より1.4倍多い1700ギガワットに増やすよう求めた。
(10/13 日経新聞)
あおみ
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中国のGDPの3分の1を占める沿岸都市部が温暖化を背景にした洪水や高潮により被害を受けていると指摘。早ければ30年にはGDPが0.5〜2.3%損失すると推定される。

⑤金沢工業大学、SDGs教材「人生ゲーム」 学校に配布

・金沢工業大学はタカラトミーなどの協力を得て、SDGs教材用の「人生ゲーム」をつくった。定番のボードゲームを活用し、SDGsの達成と2050年の理想の未来の実現に関する学習ができる。マス目には「空飛ぶクルマ」「海洋プラスチックごみをゼロ」といった内容を盛り込んだ。対象年齢は6歳以上。希望する全国の小中高校などに無償配布する。
(10/14 日経新聞)
あおみ
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億万長者を目指して競い合う一般的な人生ゲームとは異なり、2~4人が助け合って理想の未来を目指す「協力型」だ。

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