飛び恥?―サステナブルな航空輸送への道 ルールセッティングの国際競争

プログラム
プログラム飛び恥?―サステナブルな航空輸送への道
ルールセッティングの国際競争
概要飛行機を利用するのは、CO2排出量が大きく
環境に悪いので恥ずべきことであるとの主張(flight shame:飛び恥)が
欧米諸国等の一部に見られます。
地球温暖化の原因が人為的な活動によることが科学的に解明されつつある中、
持続可能な航空輸送とはどのようなもので、どのように達成すべきでしょうか?

また、2022年2月現在、コロナ禍において、航空業界、旅行業界、宿泊業界、
飲食業界などが大きな影響を受けて苦しんでいます。
最近になり、ワクチンや飲み薬など対応する手段も増え、
リベンジ消費に期待しつつ、ICTを使ってコンタクトレス・ビジネスモデルの
導入など、ウィズコロナ時代という新たな段階への模索も進んでいます。
航空輸送は、新たな段階において、コロナ以前と同じ内容・状況に戻ることを
目標とすべきでしょうか?
こうした議論の背景には、各国・地域における経済成長と
地球環境のバランスに関する考え方の違いに加えて、
将来における生活やビジネスの基盤となる共通ルールを
設定するための戦略的な競争がある点も忘れてはならないと思います。
国連・国際民間航空機関(ICAO)における新制度(CORSIA)も踏まえて、
上記の諸点をできるだけわかりやすく説明しながら、
我が国がどのように検討を進め、国際的な議論に参画すべきかについて、
皆様と一緒に考えたいと思います。

【講師情報】
日原 勝也(ひはら かつや)
東京都立大学 都市環境学部 教授

【プロフィール】
博士(経営学)。
筑波大学ビジネス科学研究科 博士後期課程 システムズマネジメント専攻修了。
Harvard University JFK School of Government 公共政策修士(MPP)。
国土交通省勤務、東京大学公共政策大学院特任教授等を経て、
2018年から首都大学東京(現:東京都立大学)・都市環境学部・観光科学科着任。
現在、航空、観光などの分野につき、経済学・経営学の手法で、
地球温暖化をめぐる先進国と途上国の利害対立、
ディジタルプラットフォーマーによる観光・交通分野における
新たなビジネスモデル、シェアリング・エコノミーなどの分析に取り組んでいる。
2015年以降、地球温暖化問題に関する
分野横断的な共同研究プロジェクトに参加し、
その成果として、Handbook of Climate Change Mitigation and Adaptation
第3版が第2版(2017年)に続き、2022年に出版される予定。
日時8月30日(火) 18:00~19:30
主催東京都立大学 オープンユニバーシティ
形式オンライン
費用3,000円
申込みURLhttps://www.ou.tmu.ac.jp/web/course/detail/2221F006/
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